山本理顕氏との対話
昨日の雪は午前中早々に融け、特に交通機関等への影響もなかったようです。つかの間の積雪とは言え、子どもたちは雪遊びくらいはできたのでしょうか。秦野 は10センチ、箱根は15センチだったそうですが、積雪は除雪費用の発生を伴い、自治体財政を圧迫するものでもあります。新潟県の山古志とは災害ボラン ティア以来交流をしていますが、あちらの地方の除雪費用は相当のもので、今年あたりは財源が足らないようなことを聞きました。
さて、昨夜は、(仮称)城下町ホールの設計を手がけられた、山本理顕設計工場の山本氏と、公開での対話を行いました。これは、ホール計画の見直しを掲げ て市長に就任した私が進めている、市民ホールの見直しプロセスに対し、前計画の設計を担った山本氏側から、しっかりとした説明がない、前計画の設計案の意 図や思いなどを伝える場が設けられていない、などといったご意見が寄せられ、然るべき形で意見を交わす場を設けられたし、とのご要望に応える形で、設営を させてもらったものです。
公開としたのは、このホール見直しのプロセスに多くの市民の皆さんの関心が寄せられてきたこと、また議会などでも度々取り上げられてきたことから、改め て場を共有して、市側の考えを整理してお伝えすることができると考えたことによります。会場には、市議会議員の皆さんを含め、100名ほど用意した席が埋 まるほどの傍聴者が来られました。
1時間という限られた時間設定をした上で、まず私と山本氏双方が、それぞれの意見を述べました。私からは、公開コンペによって山本氏の設計案が採択され たことにより市民の反対の声が巻き起こったことから始め、市長就任、その後の再検討の様々な手続きなど、この間の経過と現在の取り組みを説明した後、小田 原市民にとってのホールづくりの意味、その重要性と、今取り組んでいるプロセスの大切さを、改めてしっかりとお伝えしました。
山本氏からは、ホールの意義や市民参加で作ってゆくべきことの大切さについては市長と全く同じ考えであること、見直すにあたってなぜ前計画の設計を行っ た者の意見を聞かなかったのか、透明な手続きで行われたコンペに参加した人たちに不誠実な対応だったのではないか、などの意見が述べられました。
その後、何度かやりとりを行ったのですが、私が強調したのは、コンペの正当性よりも、市長選挙で示された民意がはるかに重いということ、今回の一連の議 論の中で市民ホールに対する市民意識は大きく進化したこと、それらを受けて、小田原の未来に繋がる文化創造の拠点作りという視点のもと、今は全精力を新た なホールづくりに向けている、ぜひそのプロセスを見守って頂きたい、という点でした。
加藤けんいち日記(小田原市市長)






